2019年2月に配信されたこちら Lock & Key 。
ホラー系って見てると疲れるので、ここ最近ホラーっぽいのはあんまり見ないのですが、今日ついにロック&キーに手を出してしまいました。
各話約50分前後を10エピソード一気見したせいもあり、色々な意味で疲れた…
視聴直後ということもあり、色々思うところがあるので記憶と気持ちがフレッシュなうちに勢いでレビューを書いちゃいたいと思います。
あらすじ
父親・ランダルを目の前で殺されたロック家。
犯人は教師(カウンセラー)であった父親の生徒であり、ロック家の長男・タイラーの友人であるサム。
人と変わった所があり、家庭にも問題があったサムをスクールカウンセラーであるランダルがカウンセリングしていたのだ。
しかしある日サムが激昂してロック家に押し入る。「ロックハウスについて教えろ。ヘッド・キーにはどこにあるのか言え。」とランダルに銃を突きつけ、もみ合った末に銃殺してしまう。
最終的には母・ニーナが足を撃たれながらも家にいる子供達を守るために、隙を見てサムの頭をハンマーで殴り昏倒させ、サムは逮捕される。
忌まわしい記憶から逃れるように、そして亡き夫の影に縋るように、無人となっていたランダルの実家に引っ越すことを決めた母ニーナ。
しかしニーナの計画は彼女の思惑と全く反対の方向に向かってしまう。
なぜならランダルの実家こそが、サムが執拗に訊いていた「ロックハウス」であり、「ヘッド・キー」の元々の在りかだったのだ。
自分たちには優しく素晴らしかった父だが、彼は一体何を隠していたのか?
なぜサムはロックハウスの事を知っていて、「ヘッド・キー」を求めているのか?
そして、末っ子ボーディーが見つけたロックハウスの井戸に住む悪霊、「井戸の女」とは?
数々の魔法の鍵が隠された不思議な家で、ロック家の3兄妹は家の秘密とともに、父の秘密を知っていく。そして秘密を知るごとにその秘密の危険さと重大さも知ることになる。
ネタバレレビュー(ネガティブです)
※ 全10話視聴フルマラソンを完走した直後なのでちょっと壊れ気味です。
あああーーーもうだからホラー系は好きじゃ無いんだよぉおおお!
いや、物にもよると思いますが、ホラーって大抵登場人物みんなバカなの?なんなの?死にたいの?って言う行動するじゃないですか?
そうしないと物語進まないから。
んで大抵胸糞展開になる…
昔はホラー大好きだったんですが、大人になるにつれてハッピーエンドなほんわかストーリーが好きになる現象発生中。
じゃあなんで明らかにホラー臭ぷんぷんな同作品を見たんだよ…って言うツッコミは置いといて。
結論から言ってしまうとこちらの作品も胸糞ストーリーです。
子供向けでライトになったミストみたいな。
嫌いな理由1:登場人物の年齢と知能が反比例
どう言うことかと言うと、登場人物がほとんどアホなんですけど、それが年齢が上になる程顕著なんですよね。大人になればなるほどバカ。
ほんで一番年齢が下の子がしっかりしていると言う…
これも結構ホラーあるあるな気が…
物語が進むにつれて上の兄姉がマジでアホな行動ばかりしまくり、エンディングも結局はボーディー(末っ子)1人だけ正しかった…と言うことがわかる最後になってます。
それだけでなく、しっかりしていないといけない「年嵩キャラ」はストレス耐性が低く、現実を受け入れられない傾向が。
大人は事勿れ主義で見たくない物は見ない。表に出てこないトラブルから目をそらす…ってことなんでしょうか。
だってもし大変なことがあったら対処しないといけないのは大人だから。
大人はキーによって起こされた非現実的で摩訶不思議な出来事を覚えていられない、と云う現象も「その」所為じゃないでしょうか。
許容範囲外だから受け入れられず、覚えていられない。
そして守られるべき子供は大人が「大丈夫、大丈夫」って言うからそう信じてしまう…って事じゃ無いかなーっと。
嫌いな理由2:キーを全く有効活用しない
ロック家に隠された鍵は複数。
その鍵を狙っている悪霊・ドッジ。
「悪霊はパワフルだ、対抗するにはキーの力を使うしかない。」
とかドラマ内でタイラーが言っている割にはその鍵をぜんっっっっぜん有効活用しない。
人を自由自在に操れると云うめちゃめちゃ便利な鍵がありながら敵に対してそれを使わないなんて、それなんて茶番?
その鍵を使っていじめっ子をピエロに仕立ててオーバーキルな復讐を果たすと云う、伏線になり得るシーンがありながらなんでそこは回収しないんだよ!
他の鍵はちゃんと試用シーン ⇨ 何かしら物語の大筋に関する重大シーンに再度鍵登場
って感じなのに…なぜ!?
物語終盤、サムが脱獄してロック家を再度襲いにくるのですが、
魔法の鍵をほぼ全て集めていながら、鍵を使わずに生身で対抗していくのがマジで不思議でならない。
結局敵との戦いで使った鍵は、偵察するの為に使った「魂が体から抜け、自由に動き回れる鍵」と擦った物を発火させる「炎の鍵」のみ。
それとは反対にサムもドッジも鍵を使って攻撃してくる。
いや、鍵の存在意義は?
嫌いな理由3:予想できる展開・負の方向でのサプライズ
全体的になんとなーく予測できるストーリー展開となってます。
物語中盤になると、「ああ、これもう終わり方ミストっぽくなるんだろうな…」と漠然と悟る。
最後の鍵は、ありがちな異世界への鍵だし、最後の最後、やっと悪霊を倒したーって思ったのが実は悪霊の罠だったって言うのとか、結局悪霊増やしちゃったのも、うん、だよね。って思いましたよね。
ほんで、物語終盤に最年少のボーディーと、彼の友人で知的障害のあるルーファスが「大人」たちに反抗し、若干活躍するんですね。
盲目な大人の拘束から抜け出してこれから2人が最終的に大活躍するのか?とすこーし希望を持ったんですが、そう云うこともなく…
ただのエンディングの伏線に使われただけで終わり、その後ボーディーがさらに「大人」に反旗をひるがえすのかというとそうでもなく、ロック家の中だけハッピーエンドで幕を閉じてしまう。
そういう期待の裏切り方なんかい!っと。
「ミスト」エンドにする為にはしゃーないのかもしれないけど、折角ルーファスとボーディーがバディになって動き始めたのに、なんだか出鼻をくじかれた感があってもやる。
最後に
子供向けのダークファンタジーのような予告動画ですが、所詮は子供向けのホラー(?)だし最後はハッピーエンドでちゃんちゃん♪ってなるかなーと思ったら、きちんと物語の全てのステップが悲劇への階段となっていて胸糞展開。
ただ、悲劇の元凶となったロック家のパパは、彼が忌避していた土地の、しかも自分が殺したも同然な親友達の死に場所に、愛する家族に善意で遺灰を撒かれ、第二の悲劇の始まりとなったエリーも悪霊が出てきた異世界へ落とされてしまう…というのは自業自得というか、因果応報になってよかったなーと。
ある意味ハッピーエンドなのかな!?
原作はとっても人気な漫画らしいのですが、大抵は原作の方が素晴らしかったりするから原作もいつか読みたいなぁなんて。
とりあえず、見てるとイライラすること請け合いなので、私と同じように胸糞展開が好きじゃないからホラー系好きじゃないって人にはオススメしません。