Netflixの人気番組「Queer Eye」。
シーズン1からずっと観てて、めちゃくちゃ大好きなんですよ〜。
内容は5人の「Fab 5」と呼ばれるセレブリティ Queer (LGBTの人)達が、友人や家族から推薦された冴えない人物を素敵に変身させると云うもの。
見た目だけじゃなく、その人の抱える精神面や家に関して等、様々な問題も一緒に解決して行くんですが、結構本人にとって痛いとこ突いたり、そんなはっきり言って大丈夫!?って云うことも口にするのでたまにヒヤヒヤしちゃう。笑 でもそこも彼らのいいところ!(?)
そんな大好きな Queer Eye が日本で撮影してたなんてー!
リリースされるほんのちょっと前に知って本当にびっくり!
宇多田ヒカルさんも Queer Eye が好きらしく、日本で撮影していたことを知らずにショックを受けてました(笑)
日本だと文化とかファッションとか今まで撮影していたアメリカと違うし、どういう風になるかな?って少し心配だったけどやっぱり面白かった〜!
Tan(ファッション担当)のコーデはやっぱり素敵♡
いい意味で製作陣のお涙頂戴作戦に引っかかり、第1話から最後の第4話まで泣き通し(盛りすぎ。笑)
でも本当各ストーリーにレッスンが詰まってて感動します。
なので Queer Eye 今まで見たことない人にも、もちろんずっと好きだったって人にも見て欲しい内容になってました。
クィア・アイ in Japan!若干ネタバレありでご紹介します。
Contents
あらすじ (1話〜4話)
第1話:自分主演のローマの休日
自宅をナースさくまの家としてホスピスを運営する佐久間洋子さんは、自分の全てを患者さんに捧げている生活をしている。
自分の部屋はないので寝るところはその日一番体調が悪そうな入居者さんのお部屋の前か、そうでなければリビングのテーブルの下に寝袋を敷いて寝る毎日。
実の姉を癌で亡くしたのを切っ掛けに、無機質な病院のような場所ではなく少しでも自宅のような温かみを感じれる場所を患者さんに提供できるようにするため、自分のことには一切構わずに生活をしている佐久間さんにFab5が自分自身の愛し方を教える。
第2話:クレイジー・イン・ラブ
Fab5と同じく同性愛者である寛さん。良い友人と家族に支えられ生活基盤は日本だが、やはりセクシャルマイノリティとして生きづらさを感じ、自分を抑えて生活している。
彼の親友であり推薦者のミキさんは、そんな親友が自分に自信を持ち、ありのままで生きていけるようにして欲しいとFab5に頼むが…
第3話:理想の女性
過去のいじめが原因で自己肯定感がとても低いイラストレーターのカエさん。
助っ人・渡辺直美さんはそんなカエさんにどうやって自分を肯定してあげたらいいのかを、そしてFab5は子供にとって大きな存在である母親との橋渡しをし、カエさんが自信を取り戻すことを助けようとする。
第4話:妻のためにもセクシーに
自分に自信が無く人見知りの誠人さんは、自分の妻であるヤス子さんとも正面から向き合えずに結婚生活7年目を迎えている。
自分の魅力に気づかなければ、パートナーにもその魅力は伝わらない。
Fab5は誠人さんに自分自身の魅力に気づかせ、パートナーとのコミュニケーションの仕方、健康的な関係の作り方をそれぞれの得意の分野を通して教えていく。
見どころ
各ストーリーに学ぶところあり!
日本編は全4話と話数が少ないので少数精鋭となってます。
いつものQueer Eyeも素敵なエピソードがいっぱいなんですけど、日本編は特に一人一人吟味されて丁寧に作られているなぁというのが伝わってきます。
各話主人公が抱える問題を解決していく、というのが主軸になっているのは先に触れていますが、彼らが抱える「問題」というのが視聴している側に当てはめやすい、多くの人が抱える問題を取り上げているなぁという印象を受けました。
4つのテーマ(問題)
- 自己犠牲
- 同性愛
- 親子関係
- 夫婦関係
以上が各エピソードのテーマかなと思います。
全て素敵なエピソードなのですが、とりあえずピックアップして2つほど感想・考察(?)をば。
自己犠牲
洋子さんのエピソードは一見洋子さんが聖人君子すぎて、一般視聴者には当てはまる要素(共感する要素)がどこにも無いような回なのですが、彼女の自己犠牲は普段お母さんやお父さんが子供にしてあげていることと同じな気がします。
もちろん、血も繋がっていない患者さんにあれだけ身を捧げることができる洋子さんは、聖人君子に間違い無いです。
ですが、普段お母さんや、またはお父さんが当たり前のように子供達にやっていること、もしくはお母さんが家族の為にやっていることってこういうことだなぁって思います。
特に小さい子供や生まれたばかりの赤ちゃんがいるお家のママなんかは、常に容態が変化しやすい患者さんの目の前で寝て、つきっきりで診ている感じですよね。
自分が自己犠牲を払っていること、または自分の周りに自己犠牲を払ってくれている人がいることを認めてあげて、たまには労ってあげることができたらいいなぁなんて思います。
夫婦関係
私自信がまだ子供がいない夫婦ということで、自分に一番当てはめやすいし一番大好きなエピソード。
同性の友達なんかには愚痴や弱音なんかもあけすけに話せても、自分の伴侶にはなかなかそうはいかなかったりしませんか?
好きだからこそ嫌われたく無いし、問題があれば穏便に解決したいし、なるべくぶつかり合いたく無い。
でもやはり問題はどんな問題でも正面から相手にぶつかって話し合わないとダメだなって、内に溜め込むタイプの私も年々感じてます。
最近は日本も大分言葉にして気持ちを表すようになってきましたけど、やっぱり皆んなが皆んなそうで無いわけで。特にセックスレスに関してはセンシティブな問題なだけに、どう話し合ったらいいかわかんなかったりするでしょう。
夫婦の関係は皆んなそれぞれ違うので全ての夫婦に当てはまるとは思いませんが、誠人さん夫婦がやったようにお互いに愛していて自分の人生に必要なパートナーだと言葉にして伝えるのは小さいけれどとても重要なステップだなと思いました。
他にも夫婦の関係をヘルシーに保つ方法がたくさん入ってて、夫婦関係を改善したいって感じている方にぜひ観てほしいエピソードです。
相手を肯定する素敵な言葉
これはツイッターでたまたま見つけたつぶやきで再度認識することになったんですけど、Fab5が使う言葉や言い回しって全部人を肯定してくれる言い回しなんですよね。
そこも私が彼らが大好きな理由の一つです。
私もQueer Eyeを見始めた時、ノミネートされた人物が似合わない服や冴えない服を着てる時に、ファッション担当のTanが彼/彼女に対して言ったことになんて素敵な言い回しなんだろうって思ったのを思い出しました。
“You are too hot for this.”
Tanは冴えない服を着ている人に、「その服はおしゃれじゃ無いわ」とか「地味だわ」なんて言葉は言わないんですね。
「あなたはこの洋服には魅力的すぎる。」
「あなたが魅力的すぎてこの洋服は似合ってないわ。」って言うんです。
この番組に出てくる人って、大体自分の体型や外見にコンプレックスを持ってるんですね。
コンプレックスを持っているからこそ、オシャレができなかったりするNomineeたちに対してFab5は絶対に人の外見について否定的な言葉を使いません。
コンプレックスに感じていると言う箇所を必ず肯定してくれます。
でもやっぱりコンプレックスに感じてしまう物は感じてしまうわけで、Tanは彼らの気持ちを汲んでコンプレックス箇所を隠しつつ、とっても素敵なコーディネートにしちゃうのも素敵!
自分たちがQueerの為に今まで沢山周りから否定されてきて、否定されることの辛さを知っているからこそ、そして他人に受け入れられること、また自分自身を受け入れてあげることの大事さを知っているからこその言葉の使い方だなぁと感じます。
最後に
一つ一つのエピソードが本当に素敵なクィア・アイ in Japan!
全部でたった4話だし、そもそも1話完結なので気になるエピソードを1話だけ見るってのもアリ。
エピソードの主人公だけでなく、彼らが住んでいるお部屋も素敵に改造しちゃうので、某旧昼番組のコーナーお部屋改造し隊!(古い)とかが好きな人やインテリア好きな人も楽しめると思いますし、同番組の亭主改造計画とかが好きだった人にもおすすめのショーです。
シリーズ解禁とともに海外でも話題のこちらの番組、是非観てみてください♪