WARNING

タイトルからもわかるように、ブレッチリーサークルのネガティブレビューです。なのでブレッチリーサークルが好きな方は読まない方がいいと思います。
悪い意見も一つの見方として受け入れられる方のみこれより下にお進みください。
ネタバレありです。

以前ブレッチリーサークルのスピンオフドラマ「ブレッチリーサークル:サンフランシスコ編」(以降SF編)を観てめちゃくちゃ面白かった+元ドラマも評判がよかったので、最近元ドラマである「ブレッチリーサークル」をNetflixでウキウキで観てみました。

そしたらベースはもちろんスピンオフドラマのサンフランシスコ編と同じで、先の大戦時に軍で暗号解読をしていた女性たちが、犯罪を暗号に見立てて解決するという内容。
犯人の行動を分析していく様は、犯人や被害者が残した暗号を解いていくSF編よりも推理ものっぽくて良かったし、4人それぞれの長所がはっきり異なっていて、それを活かして事件を解決すると云う大元の流れもSF編より面白くなれる要素だったと思います。

それだけに残念なのが、シナリオが私の性に合わなかったと云うこと。

ミニドラマなので全話たったの3話なんですが、2話の半分ちょいまでみて離脱。
多分最後までちゃんと見たら面白いのかなぁ〜…

私の精神年齢小学生なため、王道ストーリー大好き人間+同族嫌悪で自己中な主人公あんまり好きじゃないので(笑)ブレッチリーサークルの主人公が好きになれませんでした。

ブレッチリーサークルを好きなれなかった理由

理由①:主人公自己中すぎない?問題

SF編の主人公ミリーもちょっとどうなの?ってところがあったけど、最終的には納得できたからいいとして、このブレッチリーサークルの主人公=スーザン自己中すぎませんか?

まず私がスーザンを自己中すぎると思った理由を箇条書きにすると:

  • ルーシーになんでもかんでも押し付けすぎ
  • ルーシーに危ないこと(肉体的にも精神的にも)させ過ぎ

とりあえず始終自己中な印象しかないんですが、例に挙げるとすると主にこの2つですね。

以下細かい理由

ルーシーは驚異の記憶力の持ち主で、一度見たものを完璧に覚えることが出来るのですが、そのためにルーシーをポータブルコンピューターやカメラとして便利道具のように扱っているのが私的に気に入らない。

被害者監禁場所を突き止め、結果犯人はいなく無残な姿になった被害者と犯行現場のみが残された場所で、ショックで怖がるルーシーに無理やり被害者の酷い姿を記憶させるって酷くないですか?

普通の人間でもトラウマもので記憶に残り続けるだろうに、ルーシーのような超記憶症候群(忘れられない)であろう人間に、しかも嫌がっている人間に写真がわりとして悲惨な光景を記憶させるとか鬼畜としか思えない。

また、冤罪で無実の人間を警察に逮捕させた後に、もう事件は解決したからと言われ、真犯人をいよいよ自分たちの手で捕まえるしかないとなり囮作戦を決行したのですが、その囮にルーシーを使ったのも気分が悪い。
もちろんルーシーが自分から囮になると言ったのですが、そう言わせるように仕向けるのが嫌。自分で考えた作戦なんだから真っ向から頼めって思うのですが、直接頼まず遠回しに「誰かやってくれないかなぁ〜?」とお願いするのがブリティッシュの優しさなんですかね?

ほんでもって自分がルーシーを囮になるように仕向けて、安全を確保すると約束して監視役になったのに結局ルーシーを見失って彼女襲われてるし、主人公無能すぎる。

しかもこの時負った傷のせいで旦那さんに浮気を疑われる始末。
暴力を振るうのはどんな理由があろうと絶対にいけないし、奥さんの話ちゃんと聞けよって思うけど、それでも旦那さんが浮気されたと思って激怒するのは理解できる。ルーシーが旦那さんからモラハラないしDVを受けているかもしれないということは主人公も気づいていたんだから、もうちょっとルーシーに気を遣ってあげてもよかったはず。とりあえずルーシーが可哀想でしかない。

理由②:SF編と違って犯人を追う理由がイマイチ納得しない

SF編は主人公ミリーとジーン同僚の死の一因が自分にあると思い煩い、そのために事件後十数年たった後も未だ野放しで犯行を繰り返す犯人を追うことから始まり、全ての事件に仲間と関係する人間が関わっていました。事件の被害者が身内だったり友人・知人だったり。

だから犯人を必死で突き止めるのも理解できたけど、ブレッチリーサークルは全くの赤の他人が被害者で、(ちょっと顔見知り程度の被害者もいたけど)本当に正義感が唯一の動機で、それだけで何年も疎遠だった仲間を巻き込んで+ルーシーは自分の身を危険に晒してまで犯人追うかなぁ…?と。

まぁ、でもよく考えたらそういう人が警察官になったりするのかな。
昔は女性が働けなかったから警察に所属してなかっただけで、こういう人たちが警察になって街の安全を守ってくれるんでしょうね。

書いてる間に勝手に自分で納得。(笑)

理由③:軽率な行動・ずさんな計画

自分の推理に自信ありすぎて捜査を撹乱させすぎ問題

まず一番初め、物語を進める上で必要になってくるのが「スーザンがラジオニュースで聞いた情報のみを頼りに犯行を推理し、旦那のコネを使って警察お偉いさんに捜査を依頼するが、推理が外れる」という起承転結の起の部分。

そこはいいとして、結局スーザンの推理は外れてしまうので妻の頼みで渋々元上司を紹介した旦那さんは恥をかいたと激怒。スーザンもちょっと凹むんですが、すぐに立ち直り自分1人の力じゃ犯人を見つけられないと考え昔の仲間を集めて情報を収集し、犯人を3人にまで絞り込むことに成功。そしてその結果を警察に伝えます。

ですがその後さらに個人調査を進めた結果、なんと犯人は知能犯であり、今までの自分が犯した罪をいつも他人に擦りつけていたことが判明。

そしてそのことをもちろん警察に伝えるのですが、警察はまんまと犯人の思惑通りに犯人がセットアップした無実の人間をすでに逮捕しており、「事件はすでに解決した」としてスーザンの言葉に耳を貸さないのでした…

このストーリーわたし的にまぁまぁ胸糞なんですけどどうでしょう?
警察が無能なことが一番悪い。まぁそうだけども、警察が無能だから自分たちで犯人を追い始めた訳で。
そうしたら「真」犯人を逮捕させなきゃダメでしょう。

一度失敗してるのに、なんで2回も同じ失敗すんねん。人の人生かかってるんだからもっと慎重になってください。

仲間を危険に晒すんだからもっと慎重に行動して

これは上にも書きましたけど、いくらルーシーがボランティアしてくれたとはいえ自分の立てた案で仲間の身を危険に晒すんだからもっと慎重に行動してくれ。

色々言い分はあるだろうけど、囮捜査中に囮を見失うとか大失態すぎでしょう。結局犯人が連れ去った訳じゃなかったからよかったものの、犯人だったら間違えたらルーシー死んでたかもだし。

さらにおまけでもっとましな流れあったでしょうな部分

スーザンは犯行パターンから警察が見逃している被害者が1人いると考え、旦那さんの戦時中の上司が警察のお偉いさんなので、旦那さんに頼んで今は警察のお偉いさんになった元上司に取り次いでもらいます。
旦那さんは初めからうちの妻がそんな推理なんて出来るはずなんかないと信じ、逆に元上司はスーザンの推理に耳を傾け、すぐさま彼女が戦時中に軍の重要部署にいたことを感づきます。

男尊女卑が普通だった当時ちゃんとスーザンの言葉に耳を傾け、その上ちゃんと彼女の能力を認めるなんてと、めちゃくちゃスカッとしてすごく気に入った部分だったんです。

が、

その後スーザンの言う通りに被害者がいるであろう場所を捜索するも何も出て来ず…
心の中で最終的には見つけるよね?きっとそうだよね?と思いなが観てたけど、結局スーザンの推理が間違っていたと言う結果に。????

まじか…とここで最初の引っかかりが。

これを切っ掛けにかつての仲間を探すので必須パートなんですが、これ犯人を見つける訳じゃなく「被害者」を見つける捜索なんだから、成功してもその後どうにかこうにか仲間を集める流れに向けられたんじゃないかと思います。

ここら辺は完全に私個人の好みでワガママな意見ですけどね。(笑)

最後に

作中のキャラはシナリオライターの書いた台本通りに演じてるだけだからキャラが悪い訳じゃいんだけど、とりあえずスーザンは好きになれませんでした。(笑)

スーザンが好きじゃないというか、シナリオが好きじゃないのか?とりあえず全体的にストーリー展開が好きじゃなかったです。

期待大だったため本当に残念でした。

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