もともと2シーズンで終わるはずのドラマだった+シーズン1・2がめちゃくちゃ完成されていたので、なかなか次のシーズンに進む勇気が出なかったのですが、巷では相変わらずすっごく評判がいいので重い腰をやっとこ上げて、シーズン3視聴に着手しました。

現在シーズン3を全部見終わり、シーズン4の第1話目を見たのですが、相変わらず下品で胸糞だな〜っていうのが全体の感想。
あと、女性の視聴者を集める為に「強い女性」を主要キャラに入れたらしいのですが、個人的にはこれでよう女性の視聴者が集まると思ったな…ってのが正直な感想。
スペインでは結局視聴率悪くて打ち切り寸前だったのも頷けます。
シーズン1も見始めた当初は途中で見るの止めようかと思ったんだったわー、そういえばこのドラマのこういうとこ好きじゃなかったわーと再確認させられました。

でもシーズン3まではそれでもいたちごっこがなかなか面白くてよかったんですけど、恐れていたあの「キモいおっさん」が出てきてから色々我慢できなくてギブしてしまいました。
なので、シーズン4は1話目の途中までしか見てないのですが…もう見続けられそうも無いので先に感想書いちゃいます。

ペーパーハウスのここが気にくわない

女性軽視なセリフとシナリオ

別にフェミニストって訳じゃない(と自分では思っている)けど、これだけ蔑んだセリフとストーリー展開されたらさすがにモヤる…

セリフに関してはもちろんベルリンやパレルモが激しく女性嫌いの気を見せていましたけど、それ以外にもアルトゥールとかさ…やってることも言ってることもクズすぎるよー????
そいういうクズい言動に対し、強くて魅力的な女性がはっきりNOと示すのが良いってことなの?
申し訳ないけど、私個人は全くスッキリもしない、見ているだけで不快でした。

ただ、ベルリンはステレオタイプなスペイン男性らしく数多の恋愛してきた上に、直近の恋愛相手は心から愛していたっぽい?し、王立紙幣造幣所アタック作戦の際にいなかったことから、きっと女性はただ性欲を満たす道具だ的なことを言わしめるほどのことがあったんだろうと推測。
彼のことを愛していたパレルモも、女性に対してネガティブな考え方になってしまうのはしょうがないと思うし、まーパレルモの言うことは生物学的&巷の噂に当てはめれば合ってるっちゃ合ってる。
なので不快だけれども我慢できる。のでシーズン3は見切った。

でもアルトゥール。お前はだめだ。
あのキモいおっさんはもう全てのシーンとセリフがキモすぎてキモすぎて…シーズン3でモニカとトイレにいるシーンは気持ち悪すぎて思わず叫んだよ。でも実際こういうおっさんいるよね。

あとね、もう一つ許せないのが、女性キャラ自身にアホな行動をさせること。
トーキョーって、土壇場では野生の勘で窮地を抜け出す行動を起こせるカッコいいキャラだよ。だけどそれ以上におバカさんすぎるんだよなぁ…ドラマ内でのそもそもの窮地の原因って、全部トーキョーだしw

ベルリンがトーキョーに対して、女は感情に任せて暴走する的なこと言うじゃないですか?女はただの性処理の道具だとかって言い放つシーンと同じシーンだったと思うんですが(多分)。
ほんで、もちろんトーキョーも黙ってるタチじゃないから言い返してたと思うんですけども…なのに一番感情に任せて周りに迷惑かけてるのが女性キャラって言うw
トーキョーは言うまでもなく、前2シーズンでは警察からすればラケルだって捜査の邪魔だしいい迷惑でしょう。男性キャラだって感情に任せて怒りまくったりするし、アホなミスしてたりするんですが、結局はベルリンが言っていた通りに女性キャラを動かしてるのがなんかもやるんですよねー。神経質すぎかな?

シーズン4でナイロビの為に輸血用の血を人質から集めてる時の、デンバーとアルトゥールのやりとりに対してモニカはデンバーに説教するのとかデンバーが可哀想すぎるよ…
あと、デンバーは自分の本当の子でもないのにきちんと子供のことを考えているのに対して、モニカは全く考えずにデンバーといたいって言う気持ち優先させて強盗に参加しちゃうし。ほんとしょうもないな。

だめ母なのは変わらないけど、唯一まとも?なのがナイロビだけってどう言うことだよ。笑
まともではないけどアリシアは一番冷静沈着「感情的につっぱし」らないのはプラス面()かな。(※ 彼女のしたことを支持しているわけでは無いですよ!)

ドラマ内で良しとされる親の姿が胸糞

すいません、ドラマ全体で見ると、これも重箱の隅をつつくようなレベルの問題なんですが…

デンバーが親になったことで危険を犯すことを避けるようになったと仲間から指摘された際、仲間(ボゴダ)が「いい親になる一番の方法はお前自身でいることだ」という様なことを言うんですね。
一見素晴らしい台詞ですが、細かい部分を聞くともう「クズすぎるうう!」という感想しか出ない。

まー大きな犯罪を犯している真っ只中だからさ、そう言って仲間に仕事してもらうしかないんだけどさ〜。

とりあえず子供ができたら責任が発生するものだし、責任感から自分を「子供ができた」という変化に対してアジャストするのは必須事項であり、それができなければ子供なんか持つなと言いたい。

親で苦労した身としては見過ごせないシーンでした。

犯罪者が主人公の犯罪ドラマに対して何言ってんだって感じですが(笑

相変わらず身の程をわきまえないわがまま女のトーキョー

シーズン1・2に比べると、まだ可愛いと思えるレベルのトラブルしか起こしてないんですが、それでも見てて度々イラっとしますよね。相変わらず(笑

前シーズンでは東京=日本軍だと思ってたので、あー確かに側から見るとこんな感じで意味不な頭おかしいヤツだよなーって客観的に見れました。
ヨーロッパの植民地で地元民を味方につけて、結局見捨てたり死なせちゃうーってとこや、窮地に追い詰められていたとはいえアメリカに喧嘩ふっかけたりとか、特攻隊とか日本以外から見ると確実トーキョーレベルに狂ったやつらだったでしょう。

でも、先の大戦が終わった今、フツーの犯罪ドラマにしか見えなくなってしまったので、彼女の暴虐武人っぷりに我慢できないw

感情で突っ走った結果、周りに散々迷惑かけてきたくせに、「パレルモなんかよりあんたがリーダーになるべきだよ」とか女仲間から言われて、大事な日の前日夜中3時に教授の部屋に突撃してるし…
そういうとこだよ!

新計画が象徴しているものは?

新シーズンはもう謎としか言いようがない。

シーズン3から入った新メンバーのコードネームは、それぞれリスボン、パレルモ、ストックホルム、マルセイユ、そしてボゴダ。

前回の考察で、モニカは飽くまで「人質側」として書いたので、彼女が象徴しているモノの中からストックホルムは消しちゃってたんですが、作中でもモニカに対し「あなたはストックホルム(症候群)なんだよー」みたいなやりとりもあったし、歴史を鑑みても立場がマッチするので、新計画で彼女がストックホルムだと名乗ってた際には「あーですよねー。」とすごく納得。

ラケルがリスボンなのは「そっちだったかー。」

ストックホルムとリスボンは納得、パレルモとマルセイユもまぁ妥当かなという感じなのですが、ボゴダがわかんない。
そもそもコードネームに深い意味なんか無いと言われてしまうとなんとも言えないのですが????

ただ、このメンバーに対し、パレルモとマルセイユがいるのが今回はハッピーエンドじゃ行かなくなりそうな予感をさせてますよね。
ドラマ内でも散々前回の様には行かなくなるよ〜とは繰り返し言われてますけども。
パレルモかマルセイユどちらか、または両方がどっかで裏切りそう。

前2シーズンがWWIIを象徴しているのも、一個人の一つの見解です。

最後に

何だろう…The IT Crowdとかの性関連ジョークは全然受け流せる、というかむしろ笑えたりするんですが、ペーパーハウスのは全然笑えないんですよね〜。

そもそも本当はお子様向けストーリーが好きだからテイストが合わないのもあるんですが。
子供の時は逆にブラックホークダウンとかエイリアンとか好きだったんだけどなー

ちょいちょい矛盾してるストーリー展開も気になってしまうとこ。

面白いではあるんですが、シーズン4をフルコン出来る気が今のとこしないです。

余談
どうでもいいけど、シーズン3にしれーっとネイマールが出てきて笑った。
しかもサッカー好きじゃ無いとか言わせてるしw
ネイマールファンにとってはシーズン3は美味しいドラマですね!

Pickard, Michael. “La Casa De Papel (Money Heist).” Drama Quarterly. Drama Quarterly, March 23, 2020. http://dramaquarterly.com/tag/la-casa-de-papel-money-heist/.

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