海外皮膚科医が推奨するオイリー肌向け日焼け止めランキング2020

前回「海外ドクターがお薦めする日焼け止めの選び方」という記事を書いたのですが、書き始めた当初はお薦めの商品も紹介しようと思っていたのにあまりにも字数が多いので組み込むのを断念。

新たに海外の皮膚科医がお薦めする日焼け止めの記事を書くことにしたのですが、色んな皮膚科医＆皮膚科医からヒヤリングした記事が「お薦めの日焼け止め」を紹介しているので、そっから適当にピックアップするだけじゃあ面白みがない。

ってことで、直近（２０１９〜２０２０）に発行・発信されたメディアの中から、皮膚科医がお薦めするオイリー肌用日焼け止めの統計をとってみたので、お薦めされた回数が多い順にランキングにしてみました！

１位：EltaMD UV Clear Broad-spectrum SPF 46 Facial Sunscreen

１位はぶっちぎりで elta MD UV Clear Broad-spectrum SPF 46。
調べた１５の情報源のうち、ほぼ全ての記事でオススメされおり、出てきた回数は１２回（出現率８０％）！

こちらの製品はティントタイプ（色付き）もあるので、同製品が掲載されていなかった記事には同ブランドのティントタイプが紹介されているなど、皮膚科医からの絶大な支持を集めていました。アメリカの Skin Cancer Foundation（皮膚ガン財団）が推奨する製品でもあります。

ミネラルの中でもUVAカット率が高い酸化亜鉛を使用しているのもポイントですが、その他にオイルコントロールや抗炎症作用があり、炎症したニキビに良いとされているナイアシンアミドが含まれているのもニキビができやすいオイリー肌には嬉しいところ。

ただ、サンゴの白化の原因であるOctinoxate（メトキシケイ皮酸エチルヘキシル）が含まれているので、海で泳ぐ際には避けた方がいいでしょう。

２位：Colorescience Sunforgettable Total Protection Brush-On Shield

第２位は Colorescience Sunforgettable Total Protection Brush-On Shield 。
こちらは日焼け止めというよりコスメなのでランキングに組み込もうか迷ったのですが、第一のEltaMDに続いて一番人気のある製品であり（僅差の１１回：出現率７３％）、オイリー肌の悩みであるテカリを抑えてくれる製品だと思いましたので、統計に忠実に第二位として紹介します。

100％ミネラルから作られ、二酸化チタンと酸化亜鉛の両方でUVAとUVBを肌からブロック。PAは４つの「＋＋＋＋」。パウダーなので余分な皮脂を吸ってくれるのでマットな仕上がりになる上に、化粧の上から塗り直しもしやすい優れもの。

紫外線散乱剤以外にも、抗酸化成分であるインフラガードでブルーライトや赤外線をカットし、アンチエイジングに効果的。その他にもヒアルロン酸パウダーや大気汚染を防いでくれるVitacheloxなども配合。ただ気をつけたいのが、SPF30とSPF５０の二種類あるうち、これらの成分はSPF50にだけ含まれているということ。

また、こちらは飽くまでも「日焼け止め成分が入ったコスメ」として使用した方が良いことも念頭に置いておきましょう。

製品に表示されているSPFやPAは１㎠に２mg塗った場合です。この量以下だときちんとした紫外線カットの効果が出ないのですが、実は１c㎡につき２mgって結構量が多く、パウダーやSPF入りコスメなどは大抵の人が必要量を使用できていないと思われます。
▽の動画ではパウダーを１.２g（平均の顔のサイズに必要な量）で測っていますが、こんなにパウダーを顔に乗せる人はいないでしょう。

なので、こちらは飽くまでのプラスαのサポートとして使用し、下地にはきっちりローションやスティックタイプの日焼け止めを使用するのがお薦めです。

３位：Cetaphil PRO Oil Absorbing Moisturizer SPF 30

上位２品とは大分差がつき４人の医師からの推薦。

原材料にスターチが入っている為に皮脂を吸収してテカリを抑えてくれるとこが、オイリー肌には高ポイント。また、抗ニキビ剤のZinc Gluconateが含まれているのでニキビができやすい肌にもGOOD。

純粋な「日焼け止め」として販売されている製品以外で、皮膚科医がお薦めする唯一の製品タイプである保湿液なのも良いところ。パウダーやリキッドファンで等のSPF入りコスメとは違い、しっかり必要量を顔に塗ることができます。

また、ケミカル日焼け止めだけれども、敏感肌にも優しい製品であることが臨床的に証明されているので、肌が弱くても使えるのもプラスポイント。

個人的に一つ懸念されるのが、以前セタフィルの同ライン（DermaControl）のOil-Free Facial Moisturising Lotion SPF25 を使用した際、すごく落ちやすくて目が痛くなって困ったのこと。これはそうならないと良いんですが…

４位：La Roche-Posay Anthelios Clear Skin Dry Touch Sunscreen SPF 60

第４位は皮膚科医から定評のあるラロッシュポゼから、Anthelios Clear Skin Dry Touch Sunscreen SPF60。

余分な皮脂を吸い取ってくれるPerlite（真珠岩：火山岩の一種）とSilica（シリカ）が含まれているので、テカリを抑えるのに有効。

その他、強力な抗酸化成分であるCassia Alata Leaf Extract（ハネセンナ葉エキス）が含まれている為、紫外線をブロックしながらアンチエイジングの肌ケアにもGOOD。

５位：Supergoop! Unseen Sunscreen SPF40

第５位は定番日焼け止めブランドSupergoop! の Unseen Sunscreen SPF40。

こちらもラロッシュポゼと同じく皮脂吸収作用があるシリカが含まれているので、湿布後はマットな質感に。
ランキング内では初めての透明ジェルテクスチャで、化粧下地にするのにうってつけ。

ブルーライトが原因の肌の光老化を防ぐ為に紅藻を配合。

また、新配合でサンゴ礁に悪影響を与えるOctinoxate（サルチル酸オクチル）を排除した成分になっています。

同率５位：Murad City Skin Age Defence SPF50 PA++++

上記の Supergoop! Unseen Sunscreen SPF40 とタイだったのはこちら、Murad City Skin Age Defence SPF50 PA++++。

さすがラグジュアリーブランド。海外製でもPA表記もばっちりですね！

１００％ミネラルの日焼け止めで、肌老化を加速する５つの原因（大気汚染、赤外線、ブルーライト、UVA、UVB）をカット。その他抗酸化作用のある成分（Ascorbic acid/アスコルビン酸,  Argania Spinosa Kernel Oil/アルガンオイル,  Avena Sativa (Oat) Kernel Extract/カラスムギ穀粒エキス etc.）がたくさん入っており、アンチエイジングに特化した日焼け止めと言えるでしょう。

最後に

第４位から以下は2人からの紹介のみで、あまり変わらないのでひとまずその中でもオイリー肌に特化しているものを選んでみました。

当ブログはNZベースなので、普段当ブログで紹介する製品の価格は全てNZ＄表記なのですが、今回はNZでは手に入らない製品もあったりしたので分かりやすいように米ドルに統一し、なるべく製造元の販売価格で表示しています。参考価格としていただければと思います。

紫外線が強くなる季節はもちろんですが、冬もきちんと紫外線対策をして肌を守ってあげましょう♪

（統計をとった元記事・動画がみたい方は下の「Sources」にリンクがあります。）